日本測地系/ エリアマーケティング・商圏分析・GIS用語集
意味
日本では2002年3月までは日本測地系としてベッセル楕円体が採用されていた。ベッセル楕円体は明治時代に港区麻布台の旧国立天文台跡地を緯度経度の原点とし、当時の知識や技術上の制約を受けている為、近代のGPS等による高精度な測地系との違いが、位置情報のやり取りの場で支障を起す可能性が出てきた。 そのため、日本でも2002年4月から世界測地系(JGD2000)を取り入れることになり、さらに2011年3月の東日本大震災により大規模な地殻変動が発生し2011年10月にJGD2000からJGD2011へと改定された。
日本で使われている主な測地系
●Tokyo Datum(日本測地系)
2002年3月までの日本の公式の測地系。
ベッセル楕円体+日本独自の座標系。
●JGD2000(Japanese Geodetic Datum)
2002年4月からの日本の公式測地系。
GRS80楕円体+ITRF94座標系。
学術的名称:日本測地系2000、法令上の名称:世界測地系。
●JGD2011(Japanese Geodetic Datum)
2011年10月からの日本の公式測地系。
GRS80楕円体、ITRF2008座標系。
学術的名称:日本測地系2011、法令上の名称:世界測地系。
●WGS84(World Geodetic System)
GPSの運用に使われている測地系。
非公式だが事実上の「世界標準測地系」となっている。
Google マップで採用している。
※WGS84とGRS80はほぼ等しい。