スクラップアンドビルド(scrap and build)/ エリアマーケティング・商圏分析・GIS用語集
意味
採算や効率の悪い部門、または老朽化や陳腐化した設備などを整理・廃棄し、新たな部門、設備を設けること。 多店舗展開(チェーン展開)する店舗において、赤字店、不振店を閉鎖し、売上が見込める地域に新しく店舗を出店することを指します。 GISを使ったスクラップアンドビルドの一例を以下に記載します。
スクラップアンドビルドをするために
-1.既存店舗の位置を把握(既存店舗の商圏分析)
既存店舗を地図上にプロットし、商圏(仮定商圏)を作成します。 店舗の売上を取り込むと、グラフ化することによって製品別売上比率等を見ることができます。
スクラップアンドビルドをするために
-2.顧客データの分析
顧客データを地図上にプロットし、実勢商圏を把握します。 どこから顧客がきているかを地図上で見ることができるため、顧客を取り合っている店舗等を把握できます。顧客を奪い合いはカニバリゼーションといわれ、同じ商圏内や隣接立地に、同一企業が経営する類似の業態店舗、または同ブランドの店舗が出店することで、売上や顧客を奪い合うような場合を指します。これを改善ためにもスクラップアンドビルドは有効です。 また、ターゲットとなる人口等を母数にすることでシェアの算出や、地域別売上(マーケットポテンシャル)も見ることができます。マーケットポテンシャルが大きいところが新店舗候補地となる可能性が高いようです。
スクラップアンドビルドをするために
-3.空き物件の商圏把握(候補地の商圏分析)
再配置する店舗の候補地を地図上におとしこみ、実勢商圏・マーケットポテンシャルなどと重ね合わせて、物件を絞り込むことができます。