人流データ分析の「来訪者分析」と「滞留人口分析」および「通行量分析※」が、GIS「TerraMap Web」ひとつで完結
人流データ分析機能
TerraMap Web人流データ分析機能は、エリアマーケティングGIS「TerraMap Web」で、人流データを分析し、レポート化するためのオプション機能。出店戦略、顧客データ分析、集客施策に携わるエリアマーケティングご担当者様は、最新の人流データを使った分析業務がTerraMap Webだけで可能となります。
TerraMap Webの「人流データ分析機能」でできる3つの分析
機能1.来訪者分析
来訪者分析は人流データをもとに、指定した時間・エリアにいる人が 「どのエリアから何人くらい来たのか」を把握できる分析です。この来訪者データをもとに、統計データや推計データなどを組み合わせて、来訪元のエリア特性を把握。結果として、 出店時の店舗開発支援、競合店戦略分析や実勢商圏把握、広告配布・配信前後の効果測定など、多くのエリアマーケティング施策の精度を向上させます。
機能2.滞留人口分析
滞留人口分析は、人流データをもとに指定した日時に「エリア内にどのくらいの人がいたのか」を把握できる分析です。この滞留人口データと、統計データや推計データを組み合わせることで、営業日・営業時間設定の判断材料や、販促イベント開催の情報支援、ピークタイムの予測など、さまざまなエリアマーケティング施策の精度を高められます。
機能3.通行量分析※
店舗前道路通行量※は、 「指定したエリアの道路を移動した人がどのくらいいるのか」を把握できる分析機能。加えて、移動手段・時間帯・性別・年代・来訪種別で把握できるため、
- 候補物件周辺の通行データで駐車場確保やコンセプト検討の判断材料
- 性別・年代データは店舗コンセプトの決定支援
- 来訪手段から集客手法・キャンペーン企画支援
- 新規出店時に通行量※から来店客数予測
などの精密な分析を実現します。
TerraMap Webの人流データ分析からわかる6つのこと
-
1.エリアへの来訪元 / 人数がわかる
来訪者分析で、指定エリアにいる人がどこから来たのかを把握可能に。自店舗の顧客属性、広告の効果分析、出店候補物件の平日・土日の商圏特性比較、リアルタイムな競合店分析が可能です。
-
2.出店後の商圏変化を把握可能に
人流データは2023年9月からのデータが使用できるため、既存店の出店前後での商圏がどのように変わったかの分析まで可能。定点観測を行うことで、いち早く商圏特性の変化に気づき、売上改善の施策が取れます。
-
3.集客施策の効果がわかる
集客施策の実施前・実施後の人流データが取得できるため、店舗前の通行量※からポスティングやWeb広告の効果検証にも活用可能。通行客の性別や移動手段別でもデータが取れるため、ターゲットの集客ができたかどうかも把握可能です。
-
4.地域特性と統計データで分析可能
人流データ分析時に、TerraMapに搭載されているデータも組み合わせて商圏分析ができます。そのため、エリアを絞った広告の配布・配信エリア選定、出店地分析時の商圏属性分析をサポートします。
-
5.実勢商圏内のシェアがわかる
TerraMapに搭載されている国勢調査が使用可能。広域な商圏であれば来訪元の世帯数と来訪者数を比較し、シェアを把握できます。GISを使った顧客分析と組み合わせれば、商圏の集客増加のための分析も可能です。
-
6.競合店分析がリアルタイムに
来訪者分析で競合店のエリアを選択すれば、競合店分析も可能です。この来訪者分析を競合店に使用することで、どのエリアから集客できているのかが把握できるうえに、来訪者のエリア属性から顧客属性も推測可能になります。
TerraMap Webで人流データ分析をおこなうメリット
人流データ×統計/推計データでの可視化
TerraMap Webシリーズでは、人流データ分析で推定居住エリアを可視化できるだけでなく、推計/統計データを掛け合わせて、より精細な分析を実施できます。
例えば、図1は「女性の人口割合」でヒートマップ化しています。そのほかにも、「総人口数」「単身世帯」などさまざまな統計/推計データを推定居住エリアと掛け合わせて表示できるため、販促実施エリアを選ぶ際や、出店候補地の分析に活用できます。
上位のエリアに対して「女性人口の割合」をヒートマップ化した図。
インポートした独自データの可視化
TerraMap Webでは、自社データをインポートしてシンボル表示できます。この機能を人流データ分析と組み合わせれば、既存顧客の情報を加味したデータ分析がおこなえます。
図2のように、人流データと推計/統計データをもとにしたヒートマップに、顧客データをシンボル表示することで推定来訪エリアやターゲット層にたいする、顧客情報の量を可視化できます。
この分析によって、既存顧客向けのアプローチをおこなうか、取りこぼしているターゲット層に訴求するか、など訴求目的を明確にしやすくなるでしょう。
※使用している顧客データは全て架空のものであり、実在の個人情報とは一切関係ありません。
顧客データをシンボル表示した図。
メッシュ/町丁目ポリゴンを使い分けた分析
人流データ分析では、メッシュ(125m/250m/500m)と町丁目という2種類の推定居住エリア単位を指定できます。
地域をほぼ同じ大きさの網目に分けたメッシュポリゴンは、町丁目の大小に影響されない、均等な面積でエリア分析がおこなえます。一方で、行政界データを用いた町丁目ポリゴンは地理的特徴が考慮されているため、正確な範囲で分析がおこなえます。
メッシュと町丁目にはそれぞれ得意な分析シーンがあるので、適時使い分けて活用しましょう。
1.メッシュポリゴン
メッシュポリゴンが活用できるシーンの一つが、広域の分析です。
例えば図3は、期間における「秩父駅周辺」への来訪者のうち、人の動きが活発になりがちな駅近郊を除外した推定居住エリアのヒートマップです。
このように、広域に対して「どこから人が来ているのか」を可視化できると、ニーズがある地域が把握できます。例えば、秩父駅前で営業している店舗が、都内への新規出店を計画した際、この図をもとに出店候補地を絞りこむなどの活用ができます。
また、レジャーや観光施設、ホテルなど、広い範囲で集客をおこなう業界でのマーケティング施策にも役立つでしょう。
2.町丁目ポリゴン
町丁目ポリゴンは、特定エリアの人流データを分析する際に役立つエリア単位です。町丁目での分析は、商圏内で、販促の投資対効果が高いエリアを絞り込み、施策の実施エリアを選ぶ際などに活用できます。
図4は、川崎駅を対象地点敏、徒歩10分/15分/20分の商圏エリアを設定し、推定居住エリアのヒートマップを作成しています。さらに、分析日時を平日の10時~13時に絞り込むことで「通勤/通学以外の来訪である可能性が高い層」を可視化しています。
平日昼間に活動している徒歩圏内の来訪者を「川崎駅周辺在住」と仮定すれば、スーパーの当日配送便や、飲食店のデリバリーなど、近隣在住者に特化したサービスの販促を打つ際に活用できるでしょう。
3つのポイント
-
求めやすい価格帯
TerraMap Webの人流分析は、ユーザーさまの利用頻度に合わせて2つのプランをご用意しております。またすでにTerraMap Webをご利用の場合、一つのオプション機能として申し込みができるため、お申し込みから利用までの手続きを短縮できます。
-
GISのデータと同時に使用可能
来訪者分析・滞留人口分析・通行量分析※機能は、TerraMap Webのオプション機能の一つとなるため、搭載された統計データや推計データ、顧客データ、その他の商圏分析機能なども同時に使用可能です。
-
TerraMap一つで人流データ分析から
GIS商圏分析まで可能商圏分析GISで人流データが使えることは業界内でも珍しくなっています。
弊社の「TerraMap Web」では従来のデータや分析機能に加えて、人流データが使える商圏分析GISに。国勢調査はもちろん、年収や自動車保有台数などの統計データ、時間圏商圏分析機能などのマーケティングに必要な機能を取り揃えています。
TerraMap Web 人流データ分析機能の仕様
- 提供形式
- TerraMap Web およびTerraMap Web Plus のオプション契約機能としてご提供
- データ提供期間
- 2023年9月以降
- 更新頻度
- 月次
- 提供プランと価格(税別)
-
人流Lite版 :月額¥30,000、初期費用¥50,000 人流Standard版 :月額¥50,000、初期費用¥50,000
- ※ 通行量データ・通行量分析機能は、2025年春にリリース予定です。
- ※ご契約は年間単位となります。