JA三重厚生連
三重県厚生農業協同組合連合会(JA三重厚生連)は、三重県内の各農業協同組合が実施する各種事業のうち、医療・保健及び高齢者の福祉に関する事業を専門的に行うための協同組織として、昭和23年8月に設立されました。
組合員をはじめ広く地域住民の命と健康を守るため、2016年現在県内6つの病院と診療所(病床数1795床)・老健(入所定員29名)を拠点として、医療事業等を展開しています。
以前は無償のGISソフトウェアを利用していましたが業務に特化されておらず公的なデータは自ら集めていたため作業が非効率でした。マップマーケティングのTerraMapを導入してからは、公的なデータをはじめ、電子カルテや医事会計システムからの患者様データの取り込みも容易になりました。
疾病別や年齢別その他のデータに基づく患者様分布等の把握により、病院や訪問看護事業所を取り巻く患者様状況や、他地域との比較が地図で分かり易く分析を容易に行えるシステムとして重宝しています。
TerraMapにより患者様データの可視化が容易に
訪問看護事業所における患者様分布の把握や、競合施設との位置関係の把握等に活用しています。地図上に可視化することにより状況を一元的に把握することができ、地図上に現訪問範囲、訪問場所が明示されるため訪問の順序等の効率化の検討にも使用しています。事業所ごとに比較することにより、地域による患者ニーズの違いなどが把握できるようになりました。
TerraMapでは行政界エリア(町丁目)とメッシュエリアの両方のデータ活用することができるため、都市部の病院の外来患者把握には町丁目データ、僻地施設には距離感を掴むためにはメッシュデータを使用する等、使い分けをしています。
介護圏レポートを活用
TerraMapの介護圏レポートを活用する事で周辺地域の要介護認定者把握が可能になりました。介護圏レポートは定型のフォーマットにまとめられている為、介護需要の判断を素早く行うことが出来ます。
現在は特定の患者様データの可視化が中心となっていますが、今後は各病院の電子カルテの属性データ等を取り込み各病院の現状把握や動向把握等に活用を広げて行こうとしています。また、介護事業面では新しいサービスを広げていく際の資料作成に活用していこうと考えています。