OOH広告とは?メジャーな広告の種類や特徴を解説!
広告手段の一つに「OOH広告」があります。OOH広告について「聞いたことはあっても、実際どういうものなのか分からない」「どのように活用すべきか分からない」という方人が多いのではないでしょうか。
今回はOOH広告の概要や種類・特徴をはじめ、OOH広告の中で効果の高い広告も解説します。ぜひ、広告出稿の参考にしてください。
目次
OOH広告とは「Out Of Home(アウトオブホーム)」の略称
OOHは「OUT OF HOME(家の外)」の略称のこと。
OOH広告は、屋外において不特定多数のターゲットに対して展開する広告の総称です。一般的な広告看板だけでなく、モニターに流すメディアやラッピングカーなど、種類は多岐にわたります。
「OOH」という言葉自体がOOH広告やOOHメディアを指すことも多く、広告枠を利用したい企業が広告費を支払い、出稿するのが基本的です。
OOH広告の主な特徴は、通行人の視界に入りやすく、不特定多数へのアプローチが可能であることです。
「屋外広告」と意味は同じで、広告業界では「OOH広告」、建設業界や土木業界では「屋外広告」と呼ばれるなど業界によって呼称が異なります。
OOH広告の種類と特徴
OOH広告は大きく次の3種類に分けられます。
- 広告看板・ビルボード広告
- 街頭ビジョン・デジタルサイネージ
- アドトラック
それぞれのどのような広告方法なのかを解説します。
OOH広告の種類1:広告看板・ビルボード広告
「広告看板」や「ビルボード広告」とは、屋外にある大型看板の総称です。
印刷物が掲載されるタイプの広告で、道案内や店舗のPR、商材の広告などに用いられます。独立した看板をはじめ、ビルの壁面や屋上に設置された看板、高速道路・電柱・歩道・電車のホームから見える位置に設置されているのも広告看板です。
また、電車の窓から見える範囲を狙い、線路沿いの建物に出稿している広告看板もあります。
広告看板は固定の同じ場所に広告を出稿するため、エリアを限定して宣伝することがポイントです。エリアや通行人の特徴を把握した上で、ターゲットが通行するエリアに出稿する必要があります。
OOH広告の種類2:街頭ビジョン・デジタルサイネージ
「街頭ビジョン」「デジタルサイネージ」とは、ビルの外壁や屋上に設置されている大型のモニターを指します。呼び方は多岐にわたり、他には「屋外ビジョン」「大型サイネージ」などさまざまです。
広告看板は印刷物の掲載のみですが、街頭ビジョンやデジタルサイネージでは、音楽・CM・中継・特別番組などの映像広告を流せることが特徴です。広告を見た人にインパクトを与えやすく、全国各地でさまざまなプロモーションに活用されています。
横断歩道での信号待ちや待ち合わせ時間に広告を見てもらえるため、人が集まる都市への設置が多く、ランドマーク化することもあります。渋谷のスクランブル交差点や新宿駅付近などが代表的な例です。
OOH広告の種類3:アドトラック(トラック広告)
「アドトラック(トラック広告)」とは、トラックの荷台部分に大型の看板やサイネージを設置し、走行・停車中に表示する形式のOOH広告を指します。また、トラックだけでなくバスや自動車、リヤカー、バイクなどのラッピングカーや宣伝カーもこの分類に含まれます。
アドトラックや宣伝カーはインパクトがあるため通行人に認知されやすく、店舗やサービス、新商品などの認知拡大において効果的です。
一定の範囲内を走行することが多く、属性やエリアなどターゲティングを細かく設定したPRが可能であるため、高い費用対効果が期待できます。
アドトラックは、より多くの人に認知してもらいたいと考える企業が出稿する傾向にあります。特に広告効果が高いのは、人が多く集まる繁華街です。広告の出稿例には、アーティストのCD発売に伴うPRや、キャバクラやホストの店舗広告などがあります。
OOH広告の中でも見られやすい「交通広告」
OOH広告の中でも特に通行人に見られやすいのが「交通広告」です。交通広告とは、バス・電車・タクシーなどの公共交通機関や、駅構内・ホームなどに設置されているOOH広告を指します。
車両内の広告は「車両メディア」、駅構内にある広告は「駅メディア」と呼ばれます。
主なメリットは、街中よりも利用者の人数が多く、広告に接触する時間も長いことく、さらに通勤や通学の行き帰りによる反復効果も期待できることです。公共交通機関と関連しているため、広告を閲覧した人に信頼されやすいことも強みです。
交通広告にも種類があり、主に次の3つに分類されます。
- 中吊りポスター
- デジタルサイネージメディア
- 構内広告
それぞれの交通広告における特徴を解説します。
交通広告1:中吊りポスター
「中吊りポスター(中吊り広告)」とは、電車車内の天井からポスターを吊り下げる広告を指します。サイズはB3に統一されており、目線の上に広告を設置するため乗客が注目しやすいことが特徴です。
鉄道会社や路線単位で掲載するため、エリアやターゲットを絞った広告出稿がおこなえます。
速報性の高い情報の宣伝に活用され、2~3日、長くても1週間ほどで差し替えられます。飲料メーカーの新商品PRや雑誌の広告などが多いです。
交通広告2:デジタルサイネージメディア
「デジタルサイネージメディア」とは、ディスプレイを使って情報を発信するメディアです。交通広告以外にも、街頭やショッピングモール、ホテル、エレベーターといった場所でも採用され、近年急速に広まっている広告手法です。
リアルタイムで情報を切り替えられるため、ターゲットエリアだけでなく時間単位で配信内容を指定できます。ターゲット層の通行が多い時間帯に配信することで、効率的に広告を運用できるでしょう。
従来のアナログタイプの広告や看板よりも視認性が高く、認知されやすいことが強みです。
交通広告3:構内広告
「構内広告(駅広告)」は、駅構内に掲載される広告媒体です。駅の利用者がターゲットとなるため、不特定多数の通行人にアプローチできることが特徴です。
看板やポスター、横断幕などの種類がありますが、いずれの場合も鉄道利用者の視界に入りやすく、宣伝効果は高いといえます。
構内広告には、長期間掲載できるサインボード広告や、7日間の掲示期間を原則としたポスター広告などがあります。
通勤通学で日常的に駅を利用する人向けにはサインボード広告、イベント期間で駅を利用する人を狙ってPRする場合はポスター広告など、目的に応じて使い分けることがポイントです。
まとめ:OOH広告の特徴を理解し、目的に合った種類を選ぼう
- OOH広告は、屋外に設置する不特定多数に向けた広告
- 代表的な種類は、広告看板・街頭ビジョン・アドトラックの3つ
- OOH広告の中でも「交通広告」は人の目に触れやすく効果的
屋外に設置するOOH広告は、通行人の視界に入りやすく、不特定多数にアプローチできることがメリットです。
OOH広告は広告看板・街頭ビジョン・アドトラックに分類され、それぞれエリアやターゲットを限定して広告を出稿できます。街頭ビジョンやアドトラックについては、時間帯の設定も可能です。
OOH広告の中でも特に見られやすいのは公共交通機関の交通広告です。街中よりも利用者の接触回数や人数が多いため、より高い広告効果が期待できます。広告の種類を選ぶ際は、目的に合わせて適切な手段を取ることが大切です。