ドラッグストアの販売促進は「安心感」が鍵!ポイントと手法を解説!

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ドラッグストア・薬局の業界規模は年々拡大傾向にあり、競争は激化しています。そんな競争環境にある事業で販売促進を成功させるには、利用者の健康ニーズを的確に汲み取った戦略が必要となるでしょう。

そこで本記事では、ドラッグストアにおける効果的な販促の種類と、販促に求められるポイント・手法について解説します。

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ドラッグストアの店内に求められるものとは?

利用者がドラッグストアという業態に求めるものを明確にすれば、今後の販売促進計画に大いに役立ちます。

ドラッグストアの店内に必要な「安心感」「清潔感」「情報の分かりやすさ」について、概要と求められる理由を解説します。

ドラッグストアに求めるもの①:安心感

ドラッグストア利用者の多くはヘルスケアに関心を持っているため、「この店舗で健康に関する問題が解決するだろう」という安心感を与えることを第一に考えなければなりません。

安心感より低価格や生鮮食品の取扱量アップに注力してしまうと、根底にある利用者のニーズは満たされないでしょう。

  1. デンタルケア用品売り場には、ホワイトニング対策のコーナーがある
  2. 風邪薬の売り場には、症状に応じたPOPが貼ってある

など、症状を改善するための案内や説明が一目でわかる店舗作りが重要です。

対面接客での対応力も必要ですが、利用者が目的の商品まで一人でたどり着ける、明確で分かりやすい販売促進をおこなうことが安心感につながります。

ドラッグストアに求めるもの②:清潔感

健康に関わる多くの商品を扱う店舗だからこそ、店内の清潔感はとても大切です。管理が行き届いていなければ、不衛生で不健康な印象を与えてしまいます。エントランスからサービススペース・トイレに至るまで、従業員が進んで清掃に取り組めるオペレーションを構築しましょう。

また、人は整理された空間に心地よさを感じる傾向があります。
古くなって放置されたPOPや、期限切れ間近の商品が乱雑に入ったカートがあると、リラックスして買い物ができません。

  • 映像・音楽系の販促素材に電池切れがないか
  • 香りテスターが乾ききっていないか
  • 化粧品テスターが汚れていないか
  • キャンペーンのポップが派手すぎないか

など、販促品全般のアフターケアも大切です。

ドラッグストアに求めるもの③:情報の分かりやすさ

ドラッグストアは、医薬品以外に化粧品や生活用品・食品に至るまでさまざまな商品を扱っていますよね。

品数の豊富さから、数多くの商品カテゴリーに分かれて配置されるため、商品案内の掲示物やPOPがなければ必要な商品にたどり着けないこともあるでしょう。

掲示物を目印に目的の売り場へたどり着いても、取扱商品が多ければ「本当に欲しいものがすぐに見つからない」というジレンマが発生します。

救急医療品コーナーであれば、けがの治療順に従って「消毒液・湿布薬・傷口ガード・包帯」を並べるなど、売り場の陳列にも利用者目線が必要です。

ドラッグストアの販促で意識すべき3つのポイント

ドラッグストアの販促には、行動心理学やマーケティングの観点から対策可能なポイントがあります。利便性を良くして売上を向上させるために、ドラッグストアの販促で意識すべき3つのポイントについて解説します。

販促のポイント①:季節感やテーマ性の演出

ドラッグストアに訪れる利用者の目的は春夏であれば花粉症や熱中症、秋冬はインフルエンザなど季節ごとに変動します。季節によって目的が違う利用者の購買意欲が満たされるよう、ゴールデンゾーンやエントランスを中心に演出・展開を強化してみてください。

また、セルフメディケーションや免税対象商品など、特別なテーマに沿った販促も効果的です。人間心理を応用して多箇所に陳列するなど、売り込みチャンスを逃さない工夫を施しましょう。

販促のポイント②:氾濫し過ぎない情報の提供

ドラッグストアは取扱商品数が多いため、全ての商品にPOPをつけるといった過剰な販促は利用者を混乱させます。現代人は常に多忙であり、誰もが売り場を把握して来店しているわけではなりません。
買い忘れや購買意欲の低下を防ぐためにも、幅広いラインアップの中から「どの商品を売り込みたいか」「どの商品のアプローチをしたいか」を明確にし、利用者の目に留まる工夫をすることが求められます。

販促のポイント③:ターゲットに合った訴求内容

安さが売りの量販店と品質を重視する小規模店舗では、同じ商品でもアプローチを変える必要があります。まずは店舗に訪れる顧客分析やエリア分析を入念に行いましょう。

分析データに基づいて販促計画を立てれば、ターゲットにしっかりと訴求できるプロモーションが実現できます。利用者に刺さるPOPや販促手法を見極めてみてください。

ドラッグストアで効果が高い販促手法

ドラッグストアでは、商品の特徴やアピールポイントを明確に打ち出した販促が有効です。アイキャッチにもなる具体的な販促手法を紹介します。

商品を体験できる「テスター」

「テスター」とは販売している商品をお試し専用にした販促ツールです。使い心地や香りなどを店内でチェックできるため、「この商品を使ったら満足できる」という利用者の成功体験を刺激できます。

テスターは柔軟剤や消臭剤・香水など、「目で見ても分からない効果」が求められる商品の販促に有効です。化粧品・基礎化粧品のテスターは色みや肌へのフィット感を試せますが、衛生管理には注意が必要です。

エリアが分かりやすい「天吊りバナー」

「天吊りバナー」とは、ワイヤーで天井から吊り下げるボードです。遠くからでも売り場のカテゴリーが分かりやすく、一目で探したい商品の場所が把握できます。取扱商品のカテゴリーが多いドラッグストアだからこそ重要視されるのが、「店内の分かりやすさ」を意識した販促手法です。

商品の邪魔をしにくい「スウィングPOP」

「スウィングPOP」とは、陳列棚からカード部分が飛び出したPOPです。風や振動によってゆらゆら揺れるため、利用者の目に留まりやすいのが特徴です。商品数が多く、大きなPOPを設置しにくい売り場で積極的に取り入れてみましょう。

アピール力が強い「電子POP」

「電子POP」とは、広告宣伝や商品CMの配信ができる店頭用液晶モニターです。扱っている商品の効果・効能を映像でわかりやすく伝えられるため、効率よく購買につなげられます。従業員が接客を通じて商品説明するのに比べ、大幅にコストを抑えられる点がメリットです。

まとめ:販売促進でドラッグストアの購買率をあげよう

売り場で利用者の「探しやすい」「選びやすい」「手に取りやすい」心理を刺激すれば、効率的に購買率をアップさせ、会社全体の売上高にも貢献できるでしょう。
重要なのは、売り場のテーマとターゲットをマッチングさせること。

商品の魅力を訴求する売り場を作り上げるために、販促手法やツールを効率的に活用してみてください。

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タグ : ドラッグストア 売り場作り 販売促進
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