ダイレクトメール(DM)の種類とそれぞれの特徴を解説!
ダイレクトメール(DM)は顧客へのアプローチ手段として有効です。しかしDMは形状や送付方法の種類が多く「どんな種類を選ぶべきか分からない」「どれが効果的なのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。
本記事ではダイレクトメールの種類をはじめ、それぞれの概要や作成方法、適した使い方などを紹介します。商品やサービスの販促効果を高めたい方、効果の高い広告を実施したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ダイレクトメールにはさまざまな種類がある
「ダイレクトメール」とは、個人・法人といった顧客に対して新着商品やキャンペーンなどに関する情報を発信する販促活動です。宣伝を目的として印刷物や電子メールで送る種類の販促物であり、売上を伸ばすための施策として効果がある手法とされています。
ダイレクトメールは送付方法や形状がさまざまであるため、種類や目的によって使い分けることが重要です。郵送の他にFAXやポスティング、現代においては電子媒体を使ったダイレクトメールも存在します。
郵送で送るダイレクトメール
まず、郵送による2種類のダイレクトメールについて紹介します。
- はがきタイプのダイレクトメール
- 封書タイプのダイレクトメール
郵送DMにははがきタイプと封書タイプの2つが存在します。この中でも、はがきタイプのダイレクトメールはさらに種類が分かれているため状況に応じて適したものを活用することが大切です。
それぞれの種類ごとに、どのような内容に適しているのか、使用すべき業種は何かを確認していきましょう。
はがきタイプのダイレクトメール
はがきタイプのダイレクトメールは、郵便局などで購入できる「郵便はがき」と自社や民間企業が作成した「私製はがき」に分かれます。
安価で購入できるはがきタイプはさまざまな企業の販促手段として活用されています。しかし、はがきに掲載できる情報量は限られてしまうため、内容を精査して顧客にとって本当に必要な情報に絞ることが欠かせません。
はがきDMはさらに以下の2種類に分かれます。
- はがきタイプのダイレクトメール
- 圧着はがきタイプのダイレクトメール
それぞれ特徴や向いている活用方法が異なるため、次項にて詳しく解説します。
①はがきタイプのダイレクトメール
ダイレクトメールに使われるはがきには主に次の3種類があります。
- はがき(ポストカード)サイズ:最も安価で幅広い用途に活用可能
- 大判はがきサイズ:形やデザインが特徴的で視認性アップに有効
- A4大判はがきサイズ:安価かつ多くの情報量を掲載可能
ポストカードサイズの役割
ポストカードサイズのはがきは利便性の高さから顧客へのお知らせ全般に活用できます。具体的には、以下のような告知をするときに使われることが多いでしょう。
- 新着情報やキャンペーン
- 出店・移転のお知らせ
- 暑中見舞い・寒中見舞
大判はがきサイズの役割
一方で、大判はがきサイズはポストカードサイズよりもひと回り大きく縦長であるため、より詳細な情報を伝えるときに活用できます。例えば、下記の内容などには大判はがきがおすすめです。
- 新着情報やキャンペーン
- イベント情報などの案内
- 会社や学校案内
- 商品カタログ
A4大判はがきサイズの役割
最後に、A4大判はがきサイズはもっとも大きなはがきDMとなります。掲載できる情報量が多いため、新規顧客を対象とした通知の郵送などに適しています。
- 中小企業へ向けた高単価商品の案内
- 不動産展示会のお知らせ
上記のようなDMで使われていることが多いので、内容に合わせて活用しましょう。
②圧着はがきタイプのDM
「圧着はがき」とは、熱や感圧糊を利用して圧着させたはがきです。掲載面積が大きいだけでなくプライベートな情報を郵送できる特徴があります。
圧着はがきタイプの中でもよく利用されているのは、次の3種類です。
- 二つ折り圧着A4はがき:A4サイズの広い面積によって多くの情報を掲載可能
- 二つ折り圧着はがき:一般的な圧着加工はがきでDMの開封率アップに効果的
- 三つ折り圧着はがき:コンパクトながら計6面を活用でき、さまざまな情報を掲載可能
圧着タイプのはがきは受け取ったときに中身が見えないため、目を引くようなキャッチコピーを記載して郵送することで開封率を高められます。
二つ折り圧着A4はがきは掲載する情報量が多い場合、一般サイズの二つ折り圧着はがきは新着情報を送付する場合に向いているでしょう。また、三つ折り圧着はがきは既存顧客に複数の情報を送付する際に効果的です。
封書タイプのダイレクトメール
郵送できるダイレクトメールとして、はがき以外に多く利用されているのは封書タイプです。封書タイプのダイレクトメールには、次のような種類があります。
- 封筒ダイレクトメール:必要に応じて情報のボリュームを変更可能
- OPP袋ダイレクトメール:中身が見やすく汚れにくい高強度の袋を使用
- カタログダイレクトメール:1冊に豊富な情報を掲載可能
このように、封書タイプでは主に「多くの情報が掲載できる」といった特徴があります。
はがきタイプとは異なり枚数や情報量に制限はありません。しかし、郵送物の大きさや厚さ、重量によっては郵送コストが高くなるため、費用対効果を考えて施策を打つことが大切です。
郵送以外で送るダイレクトメール
郵送以外の方法で送るダイレクトメールの種類には次の3つがあります。
- 電子ダイレクトメール
- FAXダイレクトメール
- ポスティングダイレクトメール
それぞれ特徴が異なるため適切なタイミングで活用しましょう。
電子ダイレクトメール
「電子ダイレクトメール」は、電子メールによるダイレクトメールです。インターネットの普及に伴い、紙媒体よりも使用率が高まった手法でもあるため、「DM」が電子ダイレクトメールを指すことも増えています。
掲載できる情報に上限がなく、広告販促用途として最大限の情報を送付できることが特徴です。また、郵送に比べてコストがかかりにくい点もメリットです。
ただし、取り扱う商品やサービスによっては適さない形態であったり、Webサービスの利用が浸透していない年齢層にはアプローチしなかったりと使い所が難しいDMでもあります。状況に応じてオフラインDMとうまく使い分けましょう。
FAXダイレクトメール
「FAXダイレクトメール」とは、チラシや広告、カタログなどをFAXで送信するタイプのダイレクトメールを指します。原稿作成が容易であるため取り入れるハードルが低いことが特徴です。
FAXを設置している企業や高齢者層へのアプローチに適しています。ただし、相手方が事前に設置した紙を使用するためクレームにつながるデメリットがあることに注意しましょう。
ポスティングダイレクトメール
「ポスティングダイレクトメール」とは、戸建やマンションのポストに直接投函する形式のダイレクトメールです。
住所や氏名などの顧客データが無くてもアプローチできることが特徴で、投函エリアを細かく設定できます。地域密着型の店舗やサービスに適したダイレクトメールです。クレームやトラブルに発展しやすいアプローチ方法であるためポスティングの可否を確認し、配布時の対応に注意しましょう。
まとめ:効果的なDMの種類を見極めて販促活動を効率的に進めよう!
- ダイレクトメールにはさまざまな種類が存在する
- 目的に応じて適切なDMを活用する必要がある
- 情報量やコストを検討して費用対効果の高い手法を選ぶことがポイント
ダイレクトメールと一口に言っても、郵送だけでなく電子媒体やFAX、ポスティングなどさまざまな手法があります。多くの種類に分かれているため、状況や顧客層を見極め、目的に合ったダイレクトメールを活用することが大切です。
ダイレクトメールの種類によって掲載できる情報量やコストが異なるため、クレームなどのリスクも加味した上で高い費用対効果の期待できる手法を活用していきましょう。