ポスティングの反応率は上がる?効果を高めるコツと測定方法とは

エリアマーケティング , オフライン施策 , 販売促進
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ポスティングとは、自店舗の商品やサービスの告知・宣伝をおこなうために、チラシやビラなどを周辺地域の個人宅の郵便受けへ投函するマーケティング手法のこと。

ポスティングは、エリアマーケティングの重要な手法ではあるものの、ただ単に印刷されたチラシを配るだけではきちんと効果を発揮できません。ポスティングをおこなったことにより実際に店舗で得られた効果を、きちんと測定する必要があります。効果を測定し、顧客の反応を検証することで、配布物の内容のマンネリ化を防ぎ、効果的な販促を打ち出すことが可能になります。

この記事では、ポスティングの効果を測定する方法や、ポスティングの反応率を上げるコツなどを解説しますので、参考にしてください。

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ポスティングは「反応率」で効果測定しよう

ポスティングのような広告・販促施策を実施したときは、店舗が得た影響を把握することが大切。
なぜなら、チラシを配っているだけでは、チラシの内容がきちんと顧客のニーズに沿っているか、ポスティングがきちんと店舗の売り上げに結びついているのかが不明瞭になってしまうからです。

ポスティング効果の測定には「配った枚数のうち、どれほどの割合で反応があったか」を数値化する必要があります。例えば「配布物を見て来店した」「配布物を見て商品を申し込んだ」といった顧客の行動が、「反応」をみる指標となります。具体的にどのような行動を反応とするかは、業種や配布物の内容で変わります。

ポスティングの一般的な反応率とは

ポスティングの反応率は、0.01~0.3%が相場といわれています。
ポスティングを1万枚おこなったとき、1~30枚程度の反応があるという計算になります。
反応率を見ると、他の宣伝に比べて、ポスティングが売上アップに影響を与える確率が低めであることは否めません。例えば、本人宛てダイレクトメールの反応率は24%です。

しかし、ポスティングには認知度の向上やダイレクトなアプローチができるといったメリットもあるため、将来的に反応率を上げていけるよう、工夫を凝らして長期的視点で取り組むことが望ましいでしょう。

ポスティングの反応率をアップするコツ


実際にポスティングの反応率を上げるにはどのような工夫が必要なのでしょうか。
以下で、目的に沿ったポスティングの内容の選定方法や、顧客のニーズに沿った魅力的な配布物を作る方法、ターゲット層に応じたポスティングをおこなう範囲の選定方法を解説します。

見やすく魅力的な配布物を作る

ポスティングの反応率を上げるには、顧客にとって魅力的な配布物を作ることが重要です。顧客がポスティングされた配布物を見たとき、情報がわかりやすく「読んでいて楽しい」「こんなお得な情報があるのか」と伝わる配布物を作ることができれば、来店意欲・購買意欲を刺激できます。

魅力的な配布物を作るためには、

  1. 構成・デザイン面の工夫(色やレイアウト、ターゲットに合わせたコピーライティングなど)
  2. 値段の見やすさや商品説明のわかりやすさ等の内面的な工夫

のどちらも重要です。

また、サンプルやノベルティ、クーポンをつけて配布物への関心度を高めるという方法もあります。
もし、チラシよりも特別感を演出したい場合には、DM(ダイレクトメール)施策も検討しましょう。

ポスティングの目的を定める

ポスティングを通して得たい効果を明確にすることで、ターゲットの絞り込みや施策の立案がしやすくなります。

どんな施策にもいえることですが、ポスティングをおこなう目的がブレたままだと、効果的な施策を打ち出せません。
例えば「新規顧客の獲得」と「リピート顧客の増加」では、サービスや売り出すポイントは全く異なります。目的に合わないポスティングを続けていても効果は出ません。

ポスティングをおこなう理由が何かを社内で共有し、その目標を達成するにはどうしたらいいかアイディアを集めましょう。目標を立てたら、その都度達成率を確認し、達成率が低い場合は、施策改善をおこない軌道修正していくことも大切です。

ターゲットに合った範囲を見極める

リーチしたいターゲット層に合わせて、販促物を配布する地域を選定することも重要です。
商圏内の特性や顧客の特徴を加味して配布するエリアを決めると、より効果が高い場所にのみポスティングでアプローチできます。

例えば、飲食店であれば徒歩圏内の第一商圏、駐車場があるスーパーであれば車の移動時間を考慮した家族世帯をターゲットにしますよね。
具体的に自社のターゲットに合った配布先を設定すると、情報を求めている層にダイレクトな宣伝をおこなうことができます。

また、ターゲットの見極めには、知識や経験だけではなく、エリアマーケティングのノウハウが必要になります。以下では、チラシ・ポスティング配布エリアの最適化について紹介しています。

ポスティングの反応率はどうやって測る?


ポスティングは、反応(反響)率を計測することが難しい施策の一つ。
そのため、反響率を正確に計測したい場合は、クーポン・申込ハガキ・会員登録などがおすすめです。

「来店時のアンケート」などはアクション数を数えやすいですが、一方で、顧客に応じてもらえない場合もあるため、一長一短といったところでしょう。

また、「配布物にクーポンを付ける」「配布物でキャンペーンを実施する」など、顧客が得をする方法はアクション数が図りやすいものの、費用が掛かるというデメリットもあります。

まとめ:「反応率」を意識して効果的なポスティングに

ポスティングはチラシやビラを配るだけではなく、「反応率」をもとにした効果測定が重要な集客施策の一つです。ポスティング専門の業者であれば、反応率を上げるために配布エリアを提案してくれたり、ターゲットに刺さるチラシのデザインをセットで提供してくれたりします。

また、目標や状況に合わせて、ポスティングだけではなくDMや新聞折込という選択肢も必要に応じて、取り入れてみることも視野に入れておきましょう。

ご紹介した反応率の確認方法や、反応率を上げる方法を参考にしつつ、ポスティングの効果を高めていきましょう

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タグ : データ分析 ポスティング 顧客分析
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