ダイレクトメールを封筒で送るのはあり?メリット・デメリットを解説!

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ダイレクトメールを封筒で郵送するメリットは「届けられる情報量の多さ」です。カタログやチラシを封入できるため、ハガキに比べると一度に多くの情報を見込み顧客へ届けられます。しかし、一方で課題として挙げられる点が「必ずしも封筒を開封してもらえるとは限らない」ということです。封筒でダイレクトメールを送ると開封されないまま捨てられてしまい、情報が全く届かない恐れもあります。

この記事では封筒でダイレクトメールを送るメリット・デメリット、ダイレクトメールでよく使われる封筒の材質やサイズごとの特徴を解説しますので、どのような封筒が顧客へ伝えたい内容に適しているかを選ぶ際の参考にしてください。

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ダイレクトメール(DM)を封筒で送るメリット・デメリット

ダイレクトメールを封筒で送るのは一般的な方法で多くの企業が採用しています。しかし、その中にはまったく読まれないまま捨てられる封筒が存在します。ダイレクトメールの内容や封筒との相性が悪いと開封されにくいようです。ここで解説する封筒のメリット・デメリットを理解したうえで、封筒かハガキのどちらを利用するか判断しましょう。

DMを封筒で送るメリット

封筒の最大のメリットは情報量の多さです。ハガキよりも紙面の制限がなく、複数の冊子、カタログ、小さな商品サンプルを同時に郵送できます。学習塾の複雑なカリキュラムの仕組みや料金体系を説明する場合などは相手に伝えられる情報が多い封筒が適していると考えましょう。
さらに、すでに手元にある販促物やパンフレットを組み合わせるだけでダイレクトメールとして活用できるためコストの削減にもなります。

DMを封筒で送るデメリット

封筒のデメリットは、開封しなければ中身を見てもらえない点です。受け取った人が開封作業を面倒だと感じてしまうと封筒は未開封のまま捨てられてしまうでしょう。どんなに魅力的な内容でもダイレクトメールが開封されなければ相手に見てもらえません。中身をしっかり読んでもらうためには、相手が封筒を受け取った瞬間に開封したくなるような工夫が必要です。

また、郵送料金がハガキよりどうしても料金が高くなってしまうのも封筒のデメリットです。日本郵便の大口郵送や広告郵便物サービスを利用しても全体的なコストはハガキに比べて割高になります。定型・定形外、封筒の重さや郵送数によって料金が変わるため、予算とすり合わせながら効果的に利用しましょう。

DMの開封率をアップさせる封筒のこだわりとは?

封筒でのダイレクトメール発送は、開封してもらうまでが重要です。受け取った人が封筒の中身に興味を持ち、開封したくような設計にこだわりましょう。ここでは、封筒の開封率をアップさせるためにこだわりたいポイントを解説します。封筒に少しの工夫をするだけで、伝えたい情報やメッセージは格段に届きやすくなります。

こだわり①開けやすさを意識する

ダイレクトメールを受け取った人が面倒に感じないよう、封筒の開けやすさを意識しましょう。ハサミを使わないで開封できる封筒が理想です。具体的なポイントとして、以下の工夫が挙げられます。

  • 開封箇所にミシン目をつけて、手で開けられるようにする
  • 開封する部分が色分けされており、ひと目でわかる
  • 手でちぎりやすいように、薄い紙の封筒を使用する

封筒を受け取った人がその場で気軽に開封できるように、開けやすい封筒を選んでください。

こだわり②目を引くキャッチーさ

封筒の中身に関心をもってもらうためはキャッチ―な見た目も重要です。
目を引くキャッチフレーズや画像を封筒本体に印刷し、どのような特典や情報が入っているのかがひと目で伝わるようにします。受け取った人が封筒を見たときに「欲している情報やサービスが封筒に入っている」とわかれば期待値が上がり、開封率もアップするでしょう。

こだわり③封筒の材質やサイズ

種類が豊富な封筒の中から材質やサイズをこだわって選ぶことも、ダイレクトメールの開封率をアップさせる重要な要素です。封筒によって演出される雰囲気も異なります。封筒には高級感があるデザイン、ファッション通販系のオシャレなデザイン、お得感をアピールできるデザインなど豊富なタイプがあります。顧客に伝えたい内容にマッチした封筒を選べばダイレクトメールに「特別感」が生まれ、開封したいという気持ちを刺激できるのです。

DMの封筒に使われる材質とサイズ

ダイレクトメールの封筒に使われる材質とサイズの特徴は、さまざまな材質やサイズのなかから自由に選べること。
選び方を間違えると十分な宣伝効果が得られないため、顧客に伝えたい内容に適した封筒を選びましょう。

DMに使われる封筒の材質

ダイレクトメールに使用される代表的な封筒の材質は3種類です。紙、透明ビニールの一種であるOPP(二軸延伸ポリプロピレン)とCPP(無延伸ポリプロピレン)です。
3種類の材質のメリットとデメリットは表の通りです。

紙封筒 OPP封筒 CPP封筒
メリット 高級感が出せる

商材を選ばない

あざやかな印刷ができる

中身が見える

コストが安い

雨雪に強い

中身が見える

コストが安い

雨雪に強い

ヒートシールできる

デメリット 中身が見えない

印刷コストが高い

雨雪に弱い

高級感を出しにくい

ごみ分別の手間がかかる

裂けにくく開封しづらい

ごみ分別の手間がかかる

紙封筒の特徴は選ぶ封筒によって高級感が出せる点です。上質な紙は手触りがよく、特別感を演出できます。中の見えない高品質で上品な色合いの紙封筒は招待状のような格式高い手紙にふさわしいでしょう。例えば、百貨店や高級クレジットカード会社など、高級感を重視する企業が使用するのは紙封筒が多いです。

透明ビニールであるOPP・CPP封筒の特徴はコストが安い点です。コストがかからない分大量に郵送できます。スーパーの新装開店案内など、不特定多数の人に宛てる無記名ダイレクトメールに有効です。また、OPP・CPP封筒は中身が見えるため割引券など目を引く印刷物の発送に適しています。

DMに使われる封筒のサイズ

ダイレクトメールに使用される、代表的な3サイズの封筒を紹介します。封筒のサイズは「内容物の大きさ」「折り目をつけてよいか」の2点を基準にして選びましょう。

長形3号 長形2号 角形2号
規格 定形 定形外 定形外
特徴 一般的な封筒のサイズ

(縦235mm×横120mm)

A4用紙を3つ折りできる

長形3号より縦長

(縦277mm×横119mm)

A4用紙を3つ折りできる

B5用紙を2つ折りできる

A4用紙を折らずに郵送できる

(縦332mm×横240mm)

長形3号はダイレクトメールで一般的に使われる縦長サイズの封筒です。長形3号を横向きにした「洋形0号(洋長形3号)」も開封口が広くて開封しやすい、人気のあるサイズです。長形2号はクーポン券やチケットなど、長尺のものを送る際に活用しましょう。角形2号はA4サイズのカタログや折り目をつけたくない手紙におすすめです。
サイズが合わない封筒に無理やり販促物を入れると厚みが出て取り出しにくくなるため、送りたい紙のサイズや量に合わせた、適切な封筒を選んでください。

封筒を開けたくなる仕掛けで開封率をあげよう

封筒の開封率をアップさせるには、開けたくなる仕掛けが重要です。ここでは、封筒を手にした瞬間に興味を引くテクニックを3つ紹介します。お得感をアピールするか、高級感を演出するかにより、選ぶべきテクニックは変わります。顧客に送りたいダイレクトメールの内容や目的に合わせた方法を選びましょう。

情報を押し出して魅力をアピールする

開封率を上げるためには、封筒の情報が受け取った瞬間に伝わることが大事です。封筒に「セール開催中」「入会キャンペーン」といったフレーズを記載して、お得な情報が入っているとアピールしましょう。受け取った人は、「自分に有益な情報だ」と感じれば封筒を開封します。「期間限定」「先着順」など、行動を促すフレーズも効果的です。

シンプルな装丁は高級感アップ

シンプルな装丁の封筒は高級感や特別感を演出します。封筒に最小限の文字しか書かないため、開封しないと中身がわかりません。シンプルな装丁はセールスの色合いが薄いため、招待状のような印象を与えます。重要なのは「選ばれた人のみが受け取れる情報である」という特別感です。例えば、高級感が重視される百貨店のダイレクトメールでは、シンプルな装丁が好まれます。シンプルな封筒が効果を発揮する場合もあるため、店舗のコンセプトによって使い分けましょう。

開けるとお得であることを主張する

「○%OFFクーポン在中」「サンプル同封」と封筒に印字すると、開封率がアップします。封筒に「お得なものが入っている」と認識してもらえるためです。同様に、封筒に立体的な商品サンプルを入れる手法も有効です。封筒に不自然なふくらみがあると、受け取った人の興味をかきたてるといわれています。
このように、封筒を受け取った瞬間に「開封すれば、よいことがある」と感じてもらえるダイレクトメールを作成しましょう。

情報を小出しにして関心を煽る

情報を小出しにすると、封筒の開封を後押しできます。例えば、封筒に情報の導入部分と「詳しくはこちら!」といったメッセージを記載し、核心部分を封入するチラシなどに書く方法があります。ほかに有効なのがクイズ形式です。封筒面にクイズを印字し、答えは中身に記載する方法です。封筒の一カ所だけを透明にして、気になる箇所だけ見せる方法もあります。手にした人は全体の内容を読もうとするので、ダイレクトメールの開封につながります。
このように、ダイレクトメールを受け取った人に「続きが気になる」という感情を持ってもらい、開封へ誘導しましょう。

まとめ:効果の高いDMには顧客目線の工夫を

ダイレクトメールに封筒を使用すると多くの情報を届けられる一方、開封されないリスクがあります。そこで、気軽に開封してもらえるよう、ターゲットの興味をかき立てる工夫が重要です。封筒は種類が豊富で、さまざまな材質やサイズがあります。

封筒によってダイレクトメールの雰囲気は変わります。クラブ会員向けの特別な内容であれば高級感漂う封筒、お得な商品情報であれば気になって開けたくなるようなキャッチコピーの書かれた封筒など、伝えたい内容に適した封筒を選びましょう。
封筒の強みを十分に発揮できればダイレクトメールの開封率が上がり、顧客に内容が伝わりやすくなります。ぜひ、ダイレクトメールに合った封筒を見つけて、顧客への宣伝に活用してみてください。

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タグ : DM ダイレクトメール
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